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君と出会えなかったら この場所も見れないから 忘れないように… 長瀬智也がすべて… …Re-Start June 8, 2010
KO「ダンスミュージックやクラブカルチャーを中心に、日本最高峰のナイトクラブWOMBさんとも連動して、最新のイベント情報やDJ Mixなどをお届けしたり、カルチャーや趣味の話をお届けしたいと、そんな感じで色々続けていますのでってことですね、今夜も長瀬くんとお届けしていきたいと思います。 【略】MODEWARPで『GO』でした」
智「お疲れ様です」
KO「お疲れ様です、ホントに」
智「(笑)お疲れ様ですって、ナニかと思う」
KO「(笑)」
智「いやいや、ま、あの~、あの、ナンすかね、前回、僕とKOさんがお会いしたのがですね」
KO「はい」
智「いきなり話入りましたけど、ま、あの~、11月の末ぐらいにね、CHALLENGERで、まぁ、ちょっとギタープロジェクトをやりまして、ま、僕らが、ま、そのいわゆるJapan Madeのメーカーさんたちと10数本のエレキギターとアコースティックギターを作って、で、まぁ、なぜ僕らがそういうことやったかっていうと、ま、僕もKOさんもね、バイクに乗って、バイクという相棒をカスタムしたり、可愛がって生きてきたじゃないですか。僕の中ではギターも同じだったんですね。そう、で、それでね、僕自身がギターに触れてからもう20数年経ちますけど、やっぱりバイクでもCHOPPERが最高、自由で最高だよっていうことを伝えたかったと同時に、ギターにも同じことがあるのはね、どこか伝えたかったなっていう」
KO「あぁ」
智「だから、結局、ああいうギタープロジェクトをやって、ま、あの、あんまりね、ナンかこう、ニッチな話をするワケでもなく、僕らがギターで遊んでるのを見た人たちにとって、ナンか面白そうだなっていう風に映ってくれたらいいなと思って」
KO「うん」
智「そう、それで、まぁ、そこにKOさんが、ね、来てくださって。で、ま、やっぱりKOさんも、一方ではね、そういうエレクトリックな機材に対してね、ずっと向き合ってきた、ね、もう10数年間があるワケじゃないですか。だから、やっぱり、きっと、お互い、僕にも、KOさんにもね、そういう思いがあって、ま、今もなお、自分がね、操る楽器と向き合ってると思うんですけど。で、KOさん、すごくね、ギターに対して、こう、興味を示してくれたなって、嬉しい気持ちがあって、やっぱりそれは、同じInstrument、ナンかこう、追求したりとか、分析したりとかするっていう精神が、どこかやっぱり、あ、ギターって、っていう風に、なんか捉えてるような感じもしたんですね」
KO「あぁ」
智「そう、そんで、まぁ、ね、こういう、KOさんとのラジオっていう時間、ね、時間を設けさせていただいて、で、僕自身もやっぱり今までの人生の中で、ラジオとかやらさせてもらった中で、 確かにそういうことってやってきたんだけど、上手いこと伝わらなかったなって」
KO「あぁ」
智「実際、スタジオにギター持ってきて、ね、そのLineとかで音を出してみるんだけど、でも、僕ら自身がもう既に、Lineに対して否定派なんですよね」
KO「あぁ」
智「やっぱり、真空管を通して、やっぱその、で、その、発した音の、部屋鳴りとかでのマイキングで、どういう音の、その、ナンつーんだろ、素材が取れるのかみたいなところに、やっぱりこう、ナンだろ、面白みを持っちゃってるもんでね。だからその、やっぱり結局、ギターのこととか音のことなんだけど、ラジオって音だけで伝えることじゃないですか。本来だったらそれで伝わるのかなと思うんだけど、結局やっぱ伝わらないから、ま、音楽をやったり、バンドやったりするんだなっていう答えになって行ったんですよね」
KO「はい」
智「その、じゃあLineと真空管のアンプの違いってナンだ?って、そもそもね。僕が子供の頃にシミュレーターってなかったんですね」
KO「あぁ、それ、それ風になる、うん」
智「そう、今はそれ風になるものがあったんだけど、まだ、マルチトラックとかでレコーディングを僕ギリギリ経験させてもらってて。例えばPunch Inナンて出来ないっすよ」
KO「(笑)Punch Inが出来ない」
智「Punch In出来ない。1回間違えたら、もう1回頭からっていうスパルタみたいな時代を子供の頃に僕は経験しちゃってたのが、やっぱ身についちゃったんですよね。僕にとっては、それ、すごく財産で、今の若いミュージシャン、アーティストにはそれがZettai経験できないから、可哀想だなとすら思ってしまうんですよ。(笑)ま、彼らからしてみたら、いや、そんなメンドくさい思いしなくてヨカッタですっていう風に思ってるかもしんないんですけど。だけど、僕なんかからすると、やっぱりそのシミュレーターっていうのは、スゴく便利で最高なんだけど、 その、ナンだろうな、最も大事な要素がもう既に無くなっちゃってる」
KO「緊張感っていうかね」
智「そう。とか、結局そのアンプとかも、やっぱギリギリの負荷のところ、もうアンプがぶっ壊れる寸前が1番いい音するわけですよね。だから、僕らが子供の頃に聴いてた、ナンてことのない、誰かのギターの音が、やっぱ初めて自分でレコーディングをした時に、あ、1個のギターの音色作るのに、こんな大変だったの⁉って思い知らされたんですよ」
KO「あぁ」
智「それまではね、マイクなんて、適当に1、2本立てて、で、ナンとなく爆音でやって、で、マイク向けて、で撮ったら、それなりのいい音なんじゃないのって思ってたら」
KO「繊細なね(笑)」
智「やっぱり、もう、マイクなんて最低5本ですよ」
KO「うん。もうスゴい」
智「アンプの後ろからも撮るし。アンプってLow成分は後ろに抜けるんないんですよね。だけど、後ろに行ってほしくない時はアンプの後ろを塞ぐんですよ。そうすると、Lowが前に出てくるから。だけど、レコーディングの時はわざと後ろに逃がして、Lowは後ろのマイクから拾うっていう。で、結局その5、6本のマイクのMixで1本のギターの音を作る」
KO「みたいな」
智「ワケだから、もう細かいの連続ですよね。それ、ドラムのね、スネアとかタムとか、一発ずつ音作って、ベース、鍵盤、ギター、マイク。で、それを、ね、エンジニアにお掃除してもらってね、周波数帯でどこどこの音、削ってとかって、その音の波高を整理していくワケじゃないですか。だから、やっぱそういう風になっていくと、やっぱり、ま、もちろんマニアックにはなっていってしまうんだけど、これ調理に、調理人で言ったら調味料知ってなきゃダメですよね。塩、コショウとか」
KO「(笑)そうそう。カレー作るのによくわかんない」
智「スパイス」
KO「カルダモンだ、ナンだカンだ(笑)」
智「そうそうそう。だから、ホントに僕はそういう風に思いながら向き合ってきたもんでね。そう、やっぱ芸能界にいる頃はものすごいマニアックだねって言われてたけど、僕はやっぱ、その頃、いや、俺がマニアックじゃ、世の中いかんと思ったんすよ。オレよりもマニアックなやつなんて腐るほどいるし。そう、だから、やっぱり、ね、そういうところで僕は、自分を甘く見ることはなかったから、ナンかやっぱり、自分から厳しい道に入っていきましたね」
KO「あぁ」
智「やっぱり、シミュレーターでやっちゃえば、それ楽なんですよ。だって今の、聴くユーザーたちは、それ、シミュレーターか本物かなんて気付かないから。ホントだったら、オレも楽をしたい」
KO「あぁ」
智「だけど、芸能の(笑)世界で、僕はずっと楽を、ね、みんなで練習する時間がないから、シミュレーターで補うしかないこともあるんですよ。スタジオでレコーディング出来なかったら、ドラムの音源をわざわざシミュレーターで、ね、四方、6メートル四方の部屋の中に、どっかの角に、ね、その、ナンだろう、ゴッパーのマイク付けてとか」
KO「(笑)58のマイク」
智「そういうことやって、やるワケですよね。だけど、シミュレーターだと思い通りに綺麗になってくれるんですよ。だけど、本物撮る時っつうのは、僕でもわからないんですよ、その音の作り方っていうのは。それ、エンジニアがね、スピーカーの前で、オレにギター弾かせて、で、そのエンジニアがスピーカーの前に行って、ナンかここのスピーカーの位相が悪いとかつって、どっかのスピーカー指差して、だから、そこのいわゆる音の波の、位置を、要は同じ波を描いちゃうと、フェーズして消し」
KO「書き消しちゃう」
智「消しちゃうから、わざとちょっと位相をズラすんですよね。 そういう作業とかをやって、音を作っていくことを僕は経験しちゃってるもんでね。だから、やっぱり、エレキギターも真空間アンプも、うん、セットでいい音にするっていうことが、ナンかやっぱり、僕の中のギター、ナンかやっぱりその、60年代のマッスルカーのV8の音、いいよね、みたいな事なんだと思うんですけど」
KO「うんうん」
智「そう、だから、結局、そんなことをずっと言い続けて、誰にも伝わらず(笑)」
KO「(笑)」
智「こう来てしまったんでね」
KO「けどね、ね、実際に直接Lineで繋いじゃうよりも、そういうものね、あとは、他のモノで振動したりするから、倍音が、とか乗ったりだとか」
智「そう、ホント、そうなんですよ。だからやっぱシミュレーターっていう時点で、楽器の良さをまず、かき消してるところから始めて、だから、ま、結局さっき言ったようにね、 ナンだろう、レースで言ったら空冷のエンジンが早いように、真空間も、もう破裂するギリギリのチンチンなところが1番ホットでいい音がする」
KO「うん」
智「だけど、その、ナンだろうな、その、それが、今はシミュレーターで再現しちゃうんだけども、シミュレーターでやったら、やっぱその、アンプのギリギリ感は生まれないっすよね」
KO「うんうん」
智「だけど、僕らがやっぱ昔の、今の憧れてたギターリストとかの音を、今でもCDやYouTubeとかで聴いて、やっぱ分析すると、やっぱもう、アンプが壊れる、ギリギリの音がね、カッコいいと思って」
KO「うん」
智「で、やっぱり、今の日本人の音に関するエンジニアやギター界のエンジニアたちは、やっぱり、すごく詭弁な方達が多かったんで、アメリカの人たちよりも、もうミクロの世界で、ギターのセットアップとか音作りには、やっぱり、こう執着してたところがあると思うんでね。ま、アメリカの方からしたら、スゴく神経質やなぁ、日本人は、と思ってるとは思うんですけど、 でも、やっぱりそういうことが、やっぱり後になって、やっぱそうだったねっていう答えを、ナンかこう日本のビルダーたちが見つけてくれたような感じが僕はしてるんですよ」
KO「うん」
智「だから、ナンか、さっき話に出てたギブソンとかも、僕もギブソン大好きなんですけど、ほんとのギブソン好きと話すと、ギブソンは最高なんだけど、1個だけ欠点がある」
KO「おぉ」
智「その欠点は何かっていうと、3弦、下から3本目の弦のチューニングが悪い」
KO「あぁ」
智「これはね、ギブソン好きは、みんな精通して言えることなんですよね。だからそれはね、やっぱりどこかギブソンが狙って作ってんのか、解んないですけど、やっぱり どこかそういう特性がなぜか出てしまう」
KO「ほぅ」
智「だからコードで弾いた時に、もちろん当たり前なんだけど、3弦だけチューニングが悪いから、その、いわゆる倍音が気持ち悪くなるワケですよ、音が干渉しちゃって。そう。だけど、やっぱ、そういうのって、ナンだろう、日本の方たちは、そういうものを解消したレスポールを作ったりするんですよ」
KO「あぁ」
智「もちろん、ギブソンのレスポールも最高なんです。アレはもう、アレの音しかないんですけど。だけどやっぱり、僕なんか、歌も歌うし、やっぱりその、ピッチが1番大事になるんです、楽器の。そう、それによって自分のピッチも変わるから」
KO「声も変わってくるからね」
智「そう」
KO「歌い方もね」
智「だから僕は、もちろんギブソンが好きなんだけど、僕の使ってるギブソンはもう3弦がかなりいろんなカスタムされてます」
KO「あぁ、ちゃんと」
智「チューニングが、他の弦と干渉しないように。で、それはもう、ホントにナットって言って、弦が触れる、弦が入る溝があるんですけど、あそこ、もうホント、コンマ何ミリ削るか、削らないかとかっていう」
KO「そういうところが、うん」
智「やっぱり振動だから、コンマ1ミリ浮いてるだけでも、音がちょっとビビったりするじゃないですか。そのぐらいまでの、やっぱりどこかセッティングとかを、やっぱ重要視されるものだから、ま、もちろん、そんな神経質になんなくても、って思う人もたくさんいるんですけど、やっぱ1番最終的に行き着いちゃうところが、そういうところになっちゃって」
KO「そういうところになるやっぱ逆にその、荒が、いいということもあるし、言っちゃうことも、人もいるし、逆にそれで、なんとか納得いかないから、そこを突き詰めたいみたいな」
智「ね」
KO「うん」
智「そう。だから、ナンか、僕らが言う、ね、その、真空管アンプを鳴らすっていうのは、あの、100点を出すのは難しいっすよね。でも、80点、85点は平均出してくれるけど、その鳴らすスタジオによっては、120点出してくれるところが」
KO「あぁ、解る解る」
智「この音の響き方と、このスタジオの、ココのブースは最高だとかね。ま、ドラムだったら、ここのスタジオのBスタがいいよねとか。やっぱ好きな人は、そういう風に」
KO「変わりますね」
智「そう。思ってる人もいるから。だから、ナンかやっぱり、どこか、ナンだろう、毎回、シミュレーターだと毎回一緒になるんですよ。どこのスタジオでもシミュレーターが一緒だったら」
KO「ちゃんと、それに合わせてくれるっていうか」
智「そう。そうそう、ユニバーサルオーディオだったら、ユニバーサルオーディオの音になるじゃないですか。だけど、真空管アンプっつうのは、ナンかそういう予想外を、覆してくれるって
ていう」
KO「電源入れてから2時間経ってるから(笑)」
智「うん」
KO「(笑)1時間しか経ってないからまだ、みたいな(笑)」
智「僕らで、乗り物で言ったら、インジェクションよりキャブの方が最高だよねっていうのと一緒ですよね」
KO「うん。で、冬は冬で、夏は夏で違うし」
智「そう。で、インジェクションみたいな、インジェクションは多分、楽器で言ったら、シミュレーターだけど、どこでもそれなりに走ってくれる。だけど、本気で速く走りたい時は 、キャブ入れなきゃ」
KO「(笑)キャブ入れなきゃ」
智「そうそうそう(笑)。やっぱそういうことが生まれてくるから、やっぱ、今、楽器屋の人と話すると、楽器屋の、やっぱもう、その、長が言うのは、やっぱり、今の若い子たちの耳が心配だって」
KO「あぁ」
智「ミュージシャンたちもね、その、彼らはそういうものを経験しないまんま、もうはなからシミュレーターで入っていくから、ま、もちろん一生シミュレーションだけで、やっていくのも手なんだけど、ナンか、ナンだろうな、IHで焼いた魚しか食ったことないって同じって」
KO「(笑)」
智「やっぱ直火で食った魚の味も1回食っといた方がいいよっていう」
KO「あの焦げた具合がいい」
智「そうそう、備長炭は美味しいよね、みたいな会話が出来ないっていう。ナンかそういう時代の流れもあったりとか。そう、だけど、ま、古い人間とか新しい人間とか言ったらキリがないから、でも、僕の人生で間違いなくギターの音っつうのは、さっき言った60年代のアメ車のマッスルカーのV8みたいな音っていう。だからカッケーんだよ!っていう。ね、解る人には一言で説明がつくんだけど、全くギターが興味ない人に対しては100個と並べても多分理解してもらえないからね。まあまあ、だから、あまり、ナンだろ、ギターのことを話してこなかったんです、あの、みんな、ギター興味ないでしょ?って思ってたから」
KO「あの、逆にもう、そこまで深くまで、ちゃんと言っても、みんな解んないからな、みたいなところ」
智「そう、そうそう。もうね、電圧とか(笑)電気の話とかになっちゃった瞬間に、へ~みたいな、もう完全にオレの話がもう、右から左に流れてんなって、思っちゃう瞬間を何度も経験してきてるから」
KO「だってもう、アメリカの110ボルトと、こっちの100ボルトで違うみたいなとこね(笑)」
智「そうそうそう。ね、厳密に言ったら、スピーカーから出て、マイクを拾う、ココの、空気の大気中の湿度も違うから」
KO「あぁ」
智「そう。だから、ケーブルも違うだろうし、だからやっぱり、ね、その、ナンだろう、僕はね、自分がレコーディングするのに、自分と向き合うエンジニアと、オレ、こういう音が作りたいんだけど、どんなマイク使った方がいいと思う?とか(笑)」
KO「(笑)」
智「でも、そこから、ナンか、うーん、オレはコレはナンか、ノイマンの49かな?いや、オレは、67だと思うんだよな、みたいな(笑)。もうそれって、お互いの感覚の話だから、料理で言ったら、いや、オレはちょっとしょっぱく感じるんだよね、いや、オレには甘く感じるんだよみたいな、もう、答えのない話になっていくじゃないっすか。そうなるとやっぱりプレイヤーが1つの答えを出さなきゃいけない」
KO「うん。だからそれ、それがこの辺の、この辺のプレイヤーが、この辺に収めてくれ、じゃないけど、その指標みたいなとか、みんな持ってなきゃダメだし」
智「そう。オレも、この音だからってやったら、あとはその音をPAに振ったら、あとはそれをね、出すPAの仕事だから。アンプから音を出すまでが自分の仕事なワケじゃないですか。で、マイクから、で拾うのからがエンジニアの仕事に変わるから。そう、だけど、僕は仕事でエンジニア側もやっちゃってたから」
KO「あぁ」
智「だから知らず知らず、やらなくていいことまで覚えなきゃ、自分の音楽が表現出来なかったんですよね。そう、だからこういう事になってしまったっていう」

KODE TALKERS『情熱のグルーブ』

KO「ちゃんと、そういう面では、そういう楽器とか、そういうモノを本当に気合い入れて、追い詰めてたっていうか、その道を」
智「うーん、追い詰めてたつもりもないんですよ。バイクもそうだけど、好きだから」
KO「うん、そう、好きでやってる。だから、それ、あの、例えば誰かのレコード、アメリカの、70年代に、みたいなレコード聴いて、このギターの音を出したい、みたいなところから始まって」
智「そう、まさに、クラプトンのナンとかという時の曲の音とか、ま、結局みんな最初はそれで、いろんな、アンプ、エフェクターに入っていくんだけど、途中からやっぱり、同じ音が出ねぇなって事に気付くんですよね。それはやっぱりみんな体型が違うから」
KO「(笑)体型かぁ!」
智「いや、だって、楽器って身体に触れてるから。バイオリニストで言ったら、小っちゃい女の子が弾くのと、大っきい、葉加瀬さんみたいな人が弾くのじゃ、会場の、1番ね、奥まで音が届く時の伝達スピードだったり、そこに到達した時の音の太さってのは、全く違うと思うんです。ゴスペルでいうと、太ってる人の声は、やっぱり身体が鳴ってるから、そう。だからナンかこう、そういうのあると思うんですよね。だからそこに行き着くと、人の真似をまず辞めるんですよね」
KO「あぁ」
智「無駄だと」
KO「あ、そうか」
智「ずーっとオレも、太ってる人のギターの音を真似しようとしても、無理だったんすよ。そりゃそうっすよね。太ってるギターリストと同じアンプ、エフェクター使っても出ない。なぜなら(笑)オレの体が細ぇから。小ちぇから。だから、そういうことにドンドン気付いていくっていう。だから、そうなっていくと、バイクもそうじゃないですか。オレが乗るんだったらポジションここにしようとかっていう」
KO「ね。自分、自分ならではのモノになってって」
智「そう」
KO「けど、それが今度は逆に個性になってくから」
智「そうなんすよ。そう、だから、ね、今の子たちは上手いんだけど、 出してる音がカッコよくないっていうのは、ヒジョーに残念だなって思っちゃう。ナンかその、やってることは早かったり、ナンか大道芸みたいなんだけど、ナンか、肝心の音が、ナンか、グッとこないと、ナンかダメな気がするっていうか」
KO「よくDJとかも、だから、スクラッチとか、キュキュッやってんのも、もう高橋名人みたいに、メチャメチャ早く(笑)」
智「あぁ」
KO「動いたりするんだけど、けど、その、黒人が下手くそな感じでもやってる、デカい手でやってる感じの」
智「カッコ良さね」
KO「の方が、カッコよさみたいのが出ないからね」
智「グルーヴが出たりとかね」
KO「そう」
智「だから、そうなると、ナンだろ、速さ対決みたいになってくるじゃないっすか」
KO「そうそう、そう。で、ドンドンカッコ悪くなってくって」
智「まぁ(笑)ドンドン、アスリートの方向になっていきますよね」
KO「うんうん」
智「だから、その音楽じゃない方向に行ってしまう。早いからスゴい拍手【パチパチ手を叩いてます】みたいな」
KO「それもそれで、1つあるかも知んないけど、やっぱり、ナンていうの、遅くて、ってか、下手くそでも、スゴい味があっていいみたいな」
智「うん」
KO「それが個性として認められたら1番良くない?」
智「ね。ナンか、若いうちはね、勢いでもいいけど、やっぱ、いくらか年取った時にね、ナニか武器になるモノっていう、もうそういうところしかないような気がするんですよね。だから、ナンか、僕は自分から厳しい道に飛び込んでたなって自分で解釈してます。ギターも結局シミュレーターのアンプずっと使ってましたよ。もうパソコンで管理して、もうプリセット2ってやったら、もうナニも押さなくても大丈夫です、みたいなとかね」
KO「うんうん」
智「だけど、やっぱね、もう、もう二度とオレはシミュレーターなんか使うか!って」
KO「あぁ」
智「思って。前にね、この番組が始まった時にね、八王子のハードオフで、なぜかYahooニュースになるみたいな、もうバカみたいなニュースあったでしょ」
KO「(笑)面白かった」
智「そう。あぁいうことになって、もう、もうオレは二度と使わんぞと。もちろん、あの技術があったからこそ、いろんなことが出来て、感謝もしてるんですよ。追求してくれた人たちがいたから、感謝なんですけど、だけど、もう、これからの自分の音楽には必要ねぇっていうことだから」
KO「そう」
智「ナンか、そういうことも含めて、ね、ナンか楽しんでほしいなっていうか。解んないですよね、10、5年後、もう1回シミュレーター使ってるかもしれないし。だからさ、ナンでこんなの使わねぇんだ?みんな、ナンて言ってるかも知んねぇし」
KO「うん。けど、けど、それ、スゴい、僕の仲良くしてる、冨家くんっていう、DJの」
智「ね、冨家さんね」
KO「あの人、あの人も、前はその、ナンだっけ?えーと、ROLANDのね、あの、80、90、909ドラマシーンとか」
智「TR」
KO「そういうの、その、TR、そういうの買ってたんだけど、それが、あの、ね、それから、デジタルでそういう音が出るようになったから、それ便利だし、あとは、サンプリングで、それ撮るのいいじゃん、みたいな。けど、それを撮ってくのも、うん、だんだん、サンプラーも古いやつの方がいいとかなってたりしたと思ったら」
智「そう、それで、最近ね、ナンかちょっと、色々と、ナンかこう、映像の方の素材作りの【え?YouTubeって事!?】中の音を作るのに、ちょっと久しぶりにバッテリー使いたいと思った」
KO「あぁ。バッテリー(笑)」
智「あのNative Instrumentsの」
KO「うんうん」
智「で、ま、僕、昔ね、その、まだドングルの時代に買ってるから、ライセンスも、ま、ナンとなく、更新して、最近ではずっと使ってなかったから、Authorize作業してなかったんですよ。だけど、最近そういう作業があったから、バッテリー、ちょっとダウンロードしようと思って。Instruments、ね、Native InstrumentsのAuthorize、またネットでAuthorizeして、で、バッテリー、ダウンロードしたんですよ。で、音聴いてた時に、こんな音だったっけなぁ?って思って(笑)」
KO「(笑)」
智「アレ、もう、音進化してんですかねぇ?」
KO「いや、ああ、それはしてないような気がする」
智「ですよね⁉でも、ほら、Native Instrumentsのコンタクトっていう」
KO「コンタクト、あぁ、はい」
智「いわゆる、その、サンプラーの音源をまとめてる」
KO「ね(笑)」
智「その、コンタクトってあるんですよ。で、そのコンタクトの中の音源の中に、バッテリー、今4(フォー)だったんすよ」
KO「4か。じゃあ、やっぱちょっと変わってんだよ」
智「そう、変わってるっすよ!ナンかね、やっぱ、バッテリーとか、バッテリー2とか、3(スリー)の時とかの音の太さが、ちょっと変わってるというか、やっぱそれってZettaiどんな機材でもあるじゃないですか。ナンか、もちろん音色としては一緒なんだけど、ナンか電圧の感じ方がちょっと違うとか、音の太さとか、粒子が違うとか、ナンか、そういう、ナンかこう、ナンだろう、その細かい違いが、もうひょっとしたら進化の過程で生まれてんじゃないかなって」
KO「そうね、それはもう、デジタルにも変わってきてるだろうし、かつ、今は昔の機械、もう古くなって、で、その、本物の実機のドラムマシーンを持ってたんだけど、けど、ROLANDのアメリカに、ROLAND当時働いてた人は、アメリカのニューヨークに引っ越して、で、その、その時についてた、えーと、コンデンサー、中のコンデンサーとか、そういうのを、全部、その当時のやつ持ってるんだって」
智「へ~~」
KO「で、それを変えてもらう基盤、コンデンサー100入ってんだけど」
智「あぁ、そうなんだ~」
KO「その当時の新品に戻してもらう、みたいな。今のヤツに変えると、音、変わるの解っちゃてるから」
智「なるほどね~」
KO「その当時のヤツでいったら、音、全然変わって」
智「やっぱ、Zettai、そういうところで、ナニか、その、ナンだろ、音の変化はありますよね」
KO「うんうん」
智「だって同じバッテリーだったとしても、他の音達も進化してるから、Zettaiそっちのデータの干渉もあるだろうし、メモリーとしての部屋は狭くなりそうじゃないですか。そう、だから、ね、ドンドン、年々容量も大きくなっていってるだろうし」
KO「あと、鳴らす環境とかも、全部変わってくるから」
智「ね!出すスピーカーだったりとかね。だからもう、ほら、コンデンサーとかね、ナンか、そんな」
KO「(笑)言い出したら」
智「真空管なんて言い出したら、なかなか音なんて、決めらんないっすよ」
KO「(笑)だから、前、家、あった時に、長瀬くん最後、遊びに来てくれたじゃないですか」
智「はいはい」
KO「あの時って、僕はあの、真空管が中に入ってる、BGミキサー使ってたですよ」
智「へ~」
KO「でも」
智「バッファーがかかるってことですか?」
KO「バッファーがかかる」
智「あ、なるほどね」
KO「ね、ナンか、やっぱ、音が柔らかいっていうか」
智「なるほどね、丸くなるんだ」
KO「そうだね。で、それをまた、けど、Hな感じとは」
智「でも、ちょっと」
KO「カッコいいけど」
智「遠くにいかないですか?」
KO「うん、遠くに行く感じ、解る」
智「やっぱ、そうなんだ。やっぱ、バッファーかける時点でね」
KO「で、ナンだっけ、あの、それをやって、さぁ、初めて使った時に、もう、え⁉って言って、もう、それを据え付けると、全然音が、あの、真空管が温まってないから」
智「あぁ、なるほどね」
KO「もう、それでもう音違うし」
智「そう!だから結局、温まってない時に、ちょっと音が、奥にいるっていうことがあってですね」
KO「うんうん」
智「だから結局、真空管がチンチンに熱くなるぐらいにボリュームを上げてって、その原因を挙げていくと、いわゆる真空管の本領発揮していく」
KO「音が出ていく」
智「うん。だから、やっぱり、よく、日本でもね、その、例えば、ほら、家でアンプで弾きたいです、だけど、 トランジスタで弾くのは嫌だから、真空管アンプの小っちゃい、ね、10インチ、12インチぐらいのスピーカー1発のものを家に置いて、で、あの、アテネーターって言って」
KO「アテネーターね」
智「そう。あの~、ナンだろ、ナンつーんだろ、あの、ほん、・・要は真空管にメチャ負荷かけるんです。だけど、小っちゃい音なんだけど、大音量で鳴らしてるぐらいの、その、ナンつーんだろう、音の荒々しさというか、本来のアンプ本領発揮の音を出してくれるっていう、アテネーターっていうモノがあるんだけど、でも、アテネーターっていうもので、もう1回そのアンプをマイナスに持ってってるワケだから、もう、その時点で、もう無しだよね、僕らは思っちゃうんですよ」
KO「あぁ」
智「いい音を作ろうとしてんのに、ナンでマイナスからスタートすんの⁉って」
KO「(笑)」
智「まずそこ、プラスから行けよ!って。いきなりアテネーターでマイナスに行ってから、プラス、プラス、プラスって。だから、ナンかそういう風に、ずーっとこう、戸惑いながらやってきてしまったところもあって」
KO「うん」
智「ま、結局キャブから逃げられなかったから。バイク乗りって感じですよ、ギターでも結局ね」
KO「ね、結局は、そういう風に、特にね、自分が若かった時って、そういう風に、キャブとか、ナンだカンだ、で、その、デジタルじゃないモノ、アナログから始まってて、デジタルの便利さが、お、スゲー、便利だと思って」
智「うん」
KO「行くんだけど、色々やってくと、あ、やっぱり、そのマニュアルでやる楽しさみたいな」
智「そう!ね、ホント、そうっすよね。だって、時にはこの道を5速でゆっくり走りたいよって時もあれば、いやもう2速で引っ張って、この道、ウェーン走ってやりてぇ!みたいな時もあるじゃないですか。そう、だから、やっぱナンか、ね、KOさんなんか、やっぱりね、その、楽器との向き合いがあるから、こうやって会話が出来るっていうことを、僕は嬉しく思うんですけど、まあね、楽器なんて、バイク世界でも、楽器いじるような人たちって少ない、人口的にはね」
KO「うんうん」
智「だから、こういう会話で楽しめるのって、なかなか難しいっていうかね」
KO「うん。てか、あの、こういうところで、こういうところで、そういう世界があるっていうのを知ると、また少しは、ナンだっけ、実際には触らなくても、そういう世界があるって知ってるだけでも、やっぱ聴いてる方は、多分ね、ナニかで、ちょっといつか触れてみたいって思ってもらいたいな」
智「ね。でも、きっとね、ちんぷんかんぷんの人が、きっとほとんどで。もちろん同じように知ってるけど、長瀬、お前の考え方違うよって、ね、思うね、人もいるだろうし、ま、きっとみんなの捉え方バラバラでしょうからね。ま、だから、ナンか、そういうことも、僕自身は楽しみながら、ナンかココまでやってきたっていう。で、ましてやギターなんて木材じゃないですか。木材って動きますからね、湿気とかで」
KO「そうね、全然もう、簡単に反ったりとかもするし」
智「そう」
KO「ね、あれ、特にギターなんて。あれ、弦で引っ張ってるワケじゃないですか、ネックを」
智「ね」
KO「それって、Zettaiに、自分のその、引っ張ってる方に曲がってこない?」
智「うん、そうなんですよ。もちろんトラスロットつって、ネックの中に鉄の棒みたいのがあって、ま、それで調整しながら。だけども、その、真っすぐだからいいかっつったら、そうでもなくて、やっぱり、程よい、ま、順ぞりって言うんですけど」
KO「順ぞり(笑)」
智「そう、ちょっと程よく、こう、ナンつーんだろ、ネックの指板と弦高が程よく高い方の方が、やっぱり、その、ギターとしてのサウンドとしては、やっぱりいいでしょうね。だけど、ほら、あの、メタルみたいに、ものすごい優しいタッチで、手数を多く弾くみたいな人たちは、もう、弦高めちゃくちゃ下げてるから、ある意味、右手でピッキングをしなくても、左手で押さえつけただけで音が発音されるぐらいの、そういう人もいるし」
KO「そういう人、いるもんね」
智「たまに、ナンか、ピアノみたいにギター弾いてる人、いるでしょ?タッピングとかね。そう、だから楽器の捉え方がもう、そもそもがもう違うっていうね。でも、それも面白いじゃないですか。このギターを見て、あなたはそれを想像してやったワケだね、っていう。僕、 Rage Against the MachineってバンドのTom Morelloっていうギターリストを、ま、スゴくある意味でリスペクトしてる部分があって、その、彼はやっぱ、その、ギターのテクニカルという方向ではなくて、その、ナンだろう、あの、斬新な方向でギターの音を作ってったことに、僕はリスペクトを覚えたんですよね。それ、どういうことかっていうと、例えば テレビに向けて使うテレビのリモコンあるじゃないですか。アレって、テレビのリモコンの先端から赤外線が(笑)ピーって出て、で、それがテレビの本体のどこかの受信のところに行って、で、それを受けてチャンネルが変わったりするんだけど、Tom Morelloは、その赤外線をギターのピックアップに当てたら、音がね、ピコピコ鳴ることに気付いたんですよ、発明ですよ」
KO「すごいね」
智「そう、だから彼の弾くソロっていうのは、ナンかその、ギターっぽいフレーズをウェーンとか弾くんじゃなくて、やっぱピーポーポーピーポーポーポ、シンセみたいな音で、ソロを成立させるっていうところが、あぁ、この人は発明したなと思ったんですよ。で、ギターにボタン押したら音がミュートされるような、システムを作って、そこで、ピーポーポーピーポーポーポって、ボタン押してる間に音が途切れるっていう。で、それでリズムで。そうすると、スクラッチみたいなリズムが、ガーガ、コンコン、ガーって出来るワケじゃないですか。だから、発明したもん勝ちっすよね」
KO「だけど、そういう風に、なんか一気にアイディアじゃなくても、アイデアも、そういうことやってるかもしんないけど、偶然見つけたとか、そういうのでも、ドンドンやっていって、それを自分のギターの演奏の方に入れていけるのはスゴいね」
智「ね。昔、それこそPaul Gilbertっていうギターリストが、MAKITAの電動ドリルに(笑)ピックをつけて、その(笑)ピック、クルクル回してるところを弦に当てて、弾く、ソロを弾くっていう、まあまあまあ、ナンか面白いことやりたかったんでしょうね(笑)」
KO「けど、それが、ホントにその人の味になるのか、それとも色モンになってしまうのか、その、最後に出た音とかで」
智「そうですね」
KO「変わってくるし、あと、それをずっと続けてたら、 変人だったのは、もしかしたら良くなってることもあるかもしれないから」
智「そうっすね、そう、だから、ギターをね、そうやって、KOさんがね、ラジオで説明していいよって、ありがたいお言葉だったんだけど、この全てをね、説明するのって、なかなかね、Lineでまず真空管の説明が出来ないじゃないですか。そう、どれだけ負荷かけた時の音がこうで、とかっていうことが出来ないから。でも、今、僕の知り合いの楽器屋とかは、やっぱその、わざわざ、小っちゃいアンプだけども、そのアンプの本領を発揮をさせるための、電気の負荷をかけさせるためだけの、マグネット付きのスピーカーとか開発してますもんね」
KO「おぉ」
智「だから」
KO「それ、日本人には、あの、エンジニアって感じするね」
智「そう!それはスゴいなと思う。ちゃんとね、あ、その、アメリカ人のね、そのミュージシャンたちの、レコーディングの風景でも、ちゃんとナンか観察してたかのような」
KO「ずっと多分、それを、音を求めてて、で、どうやったら出るかってやってたら、これだったら出るみたいな」
智「ね!だからやっぱり、僕自身もギターの世界に、ひっくり返されてばかりいた。もうホントに。今でも 新しい発見もあるし、今でも変な楽器だなって思いますね」


RAGE AGAINST THE MACHINE『GUERRILLA RADIO』


智「そんな、ナンだろう、意外に適当じゃないっすか」
KO「(笑)」
智「だって、あの造形作って、右と左で、ね、スチール、ぎゃーって引っ張って、それでベンベンベンベン言わしながらやってるわけでしょ?ね、不思議っすよ」
KO「ね、だってもう、もう、だって琵琶法師とか昔いたじゃないですか。そう、そう考えるともう、あ、あの、ああいうものって何年、ああ、弦のヤツってあるんだろうみたいな」
智「ね。やっぱり、弦もね、やっぱイタリアの弦がね、やっぱもう格別にスゴい」
KO「おぉ(笑)」
智「やっぱりバイオリンとかで、やっぱり弦の工場もクオリティが高いんだと思うんですよね。その売り方がもう違うの。大体弦って丸めて売るじゃないですか。じゃなくて、もうストレートのまま売ってるんです」
KO「(笑)スゴー。あ、けど丸めちゃったら、どっちかに寄っちゃうもんね」
智「ま、ま、癖がつきますよね。だけどテンションで引っ張ってたら意味ないじゃないですか。だからそのぐらいのプライドがある、イタリアの、エレキギターの弦を作ってる人たちのプライドを感じますよね」
KO「スゴいね、それ。スゴいね」
智「全部丸めないで、真っ直ぐで全部売るっていう。でね、もちろん、その今、ナンだろ、ナンか、ナンちゃらコーティングされてて、もう1年間、弦張り替えなくてもOKみたいな」
KO「(笑)」
智「(笑)ま、それ、OKかどうかっつーのはプレイヤーが決めることだけどねって、オレは思うんだけど、僕はあんまりコーティングがついてるのが嫌だから、もうその、ニッケルは、いわゆる何もコーティングされてない、もうダメになったらすぐ弦張り替える、その方がいい音だけど、寿命が短いっていう。そう。だから、その辺の考え方もね、経済的なこと考えたら、ちょっと高めのコーティングのやつを長々と使うのもアリだとは思う。でも、ナンか、くたびれた音もカッコいいじゃないですか。それがやっぱギターの醍醐味な気がするっていうか」
KO「僕もナンか楽器全般、やっぱすごい綺麗すぎてってより、なんか癖が出てきちゃったとか」
智「の方が愛しいですね。そう、だから、ナンか、ま、シンセもそうだけど、やっぱりオレは、シンセも好きだけど、やっぱり、あの、ナンだろうな、ムーブみたいな、原始的なモノって」
KO「(笑)」
智「やっぱグッときちゃう」
KO「だから、みんな、あの、80年代にデジタルで、あとか、そういう電子音が始めた人たち、結構みんな僕の、僕たちの歳になってると、うん、さっきの冨家くんもそうですけど、もう、モジュラーシンセに入ってきて、 もう、もう、あの、家行くと、飛行機のコックピットみたいな(笑)」
智「なるほどね」
KO「コレはナニ?みたいな」
智「揺れ、揺れものが多いみたいな」
KO「で、その、ドラム、ROLANDの909とかのキックの音を、本当だったら、その時、 シミュレーターみたいなで、偽物がデジタル出てるじゃないですか。けど、本物がいいって言ってたのに、本物がいい ものの」
智「そのホンモノってナンだよ?って話ですよね」
KO「909の音がいいって言ってたの、うん、今、その、キックは、このモジュル(笑)コレとコレを使えば出来るって言って」
智「出来ちゃう」
KO「アナログのモジュラーシンセでキックノートを出してるみたいな(笑)」
智「なるほどね」
KO「あぁ、解らないでもないけど、もうい、行くとこまで行っちゃったね(笑)、みたい」
智「ね、ホントっすよね。だから、ナンか、そのキックの、例えば、作り方も、KOさん達は、ね、結局、ナンだろ、サンプラーのね、このサンプラーと、このサンプラーのキックの音と、ちょっとアタックだけこれを使うとか」
KO「そうそう」
智「だけど、僕らみたいなだと、それがきっと、ナンだろう、例えばドラムの、その例えばキックの中に、ちょっとミュートしたいから毛布を入れるとか、ちょっとスネアの裏、ガムテープで貼ってミュートするとか、そういう事っすよね。その、単音の音作りだから。だけど、ね、KOさん達は808のキックの音と、ナンかのキックの音混ぜて」
KO「混ぜて」
智「こういう音、っていうのと、ナンか、どっか似てる気がするっすよね」
KOこっちを8割出して、こっちを2割。けど、もうちょっとアタックだけ欲しいみたいなとか」
智「そうそう、そうそう、そうね、ナンか、そういうのね、そう、だから、音の話って1番ややこしいでしょ」
KO「一番難しい」
智「ナンかもう、説明しても、もうちょっとカリッとお願いします、みたいな(笑)言われた方は、カリッとってナンっすか?みたいな、カリッとってナンっすか⁉みたいな感じになっちゃう
KO「けど、この間のギター、あれ、あれ、10…」
智「13本作ったのかな?」
KO「それで、1個1個また、違うじゃないですか」
智「そうなんですよ」
KO「うん。で、木、木も素材も違うし、もう、そのフレットってか、あの、ね、アレも全然違う」
智「そう。指板もね、その、いわゆる、ナンだろう、無垢のまま、のものもあれば、あの、指板のところだけ、あの、ナンつーんだ、薄いプレートを引いてるものもあれば、やっぱり、ナンだろ、木が の、そのパネルの枚数が増えれば増えるほど、振動数が減っていくっすよね」
KO「ほー」
智「やっぱり関節が増えていくから。だけど、1枚の木が1番鳴る、振動するじゃないですか。音を鳴らした時にね。だけど、それが上と下がくっつけたりすると」
KO「間に接着剤があると」
智「そうそう」
KO「バームクーヘン状になってくと(笑)」
智「そうナンっすよ。そういう、ナンつーの、箱の形状だったり、中をくりぬいたり、中身くくりぬかないで、無垢、Solidの状態でも音が違うワケだし。で、結局、エレキなんて生音じゃなくてアンプを通した時の音だから、木の振動があろうがなかろうが、ま、アンプとの兼ね合わせで不思議な音になってくれたり、丸くなったりとか、ナンか、いろんな表情が変わるわけですよね」
KO「じゃあじゃあ、硬ければいいとか、柔らかければいいとか、そういうことでもなく」
智「そう。もちろん、ほら、みんな自分、ね、自分が出してる音は、自分がカッコいいと思って出してる音だから、その周りの人がどう思おうが、本人はそれでいいと思ってんだなっていう世界だから、ま、 自分だったらもうちょっとLowだ出そうかなとか、うん、もうちょっとHigh、削ろうかなとか思っちゃったりするんですけど、耳の自分の聴こえ方っていうのは、人とは全く違うでしょうからね、骨格が違うから。そう、だから、 あんまりこう、ナンだろうな、たまに人のところに行って、あぁ、なるほど、このぐらいね、みたいな感じで、自分のに、(笑)それを反映させることもあるかも知んない」
KO「あぁ」
智「やっぱ、自分だけに向き合ってると、だんだん自分の物差しが解んなくなる時、あるでしょ?ナンか、そう、だから、ナンかそういうことはたまにあったっすけどね」
KO「結局、この箱、例えば僕たち、あの、ナイトクラブの人達だったら、ナイトクラブで箱鳴りがいい、イッグの音、一つ、作りたいんだけど、けど、1個、あの、みんな作ってる音が似たようなものを目指してんだけど、自分だけのキックの音を作りたいんじゃないですか」
智「なるほど、オリジナルをね」
KO「うん」
智「癖あるんだけど、じゃあ、成立するもんじゃなきゃダメですからね、カッコよくてね」
KO「そう」
智「それ、難しいっすよね~」
KO「うん。それがあって、けど、それ、それを聴くと、その、キックだけ聴いても、あの人が作った曲だとか、解ったりするから」
智「でも、もう、痺れきかして、もう、ナンか、じゃあオレのボイパでやってみようとかナンないすか⁉」
KO「(笑)」
智「でも、オレだったら、ちょっとその、キックの、ドフーッドフーッボッパー、ブッブッとかって(笑)いろんなマイクに向かって、色々やってみて、試してみちゃったりすることもあるも」
KO「そうね、そういう風にして、いっぱい色々重ねたりとか。うん、色々やって、で、結局、ど色々やってくと、どんどん熱くなりすぎたりとか、どこを薄くしてくかとか」
智「見えてくる」
KO「うん、そう、フィードバック長く短くとか」
智「なるほどね」
KO「うん、色々やって、あ、この辺でいいかなみたいな」
智「確かに。キックが抜けすぎても嫌ですもんね、確かに」
KO「あの、アレが、パっと聴いて、やっぱりこの人が作った曲ってすぐ解るのって、その、初めの、ドンドンドン、チッチッ、みたいな感じで入ってくるだけで、解るのは、けど、スゴいなと思いますよ」
智「あぁ、ね、だから、ナンかその、ね、生には生の良さがあるんだけど、でもやっぱり、プレイヤーもね、いい音で演奏しようと思うけど、やっぱりLIVEっつうのはね、自分のテンションもぶち上がっちゃったりするから、ね、それでちょっとテンポが上がっちゃったりとか、ちょっとタッチが強くなっちゃうのも、僕はそれは、ナンか、音楽の良さだと思ってるんですよ」
KO「うん、それが、その、バラつきがいいっていう」
智「そう、そう!この曲を、そのテンポで入っちゃったんすか⁉みたいな。随分速いっすけど、でも、このバージョンもカッコいいっすね!みたいな感じで、こう、聴いてっちゃうっていう、ナンか、そういうのも、ナンか醍醐味ですよね、ナンか」
KO「だから、結局はDJだと、ね、人の曲かけてても、セットリストを自分で初め、作ってから行くより、人を見ながら」
智「ね、ね!それがやっぱ一番、ナンか、刺さりそうな気がするっすけどね」
KO「長瀬くんは、その、自分の、自分の出したいギターみたいな音みたいなの、もう今は確実に持ってて、みたいな、ある?」
智「そう、やっぱりね、僕はね、もうホント、車、バイクと一緒なんですよ。だから、結局、前にも話したかも知れないっすけど、やっぱ楽器屋に、僕はこの間、いた時ね、そのアンプ、このアンプを使ってスピーカーを鳴らしたいんですけど、そのスピーカーを何にしようかなと思ってて、で、そのキャビネットの木枠と、もちろん、そのスピーカーのね、サランネットと、スピーカー自体を選ぶんですけど、僕がチョイスしたスピーカーを楽器屋に伝えたんですよ。したらその楽器屋の人が(笑)じゃあ、解りました、じゃあそれで作りますって言った後に、作り終わった後にまた僕が行ったんですよ。『いや、長瀬さんね』って。『うちの若いスタッフが「今の時代、このスピーカー使う人いるんですか?」って言われちゃったんですよ』って」
KO「(笑)」
智「もう、オレ、【ニャーとSE。多分、言っちゃいけないワード( *´艸`)】みたいな扱いされてんっすよ!もう」
KO「(笑)」
智「今の時代、このスピーカー使うの⁉って。だから、そこでも、オレは多分、まだ60年代のマッスルカー乗ってるんですか⁉って事、言われてるみたいな気がして。でも、ある意味で、それ、自分がブレてないんだなって」
KO「そうそう、その、出したいことがあるんだから」
智「そうなんです」
KO「いいじゃないですかね」
智「だからむしろ、そんな若い子に、ダサいって思わせたことに対して、オレはちょっとガッツポーズを取ってる」
KO「(笑)」
智「ヨシ!みたいなのはありますけどね」
KO「うん。ね、実際に昔のマッスルカーなんて、もう600馬力とかあるのに、今のちょっとした車に、~で負けちゃうみたいな。けど、 けど、結局、その、600馬力のムダなところがいいみたいな」
智「そう。どこで発揮すんだよ、ソレっていう。ナンか、そういうところの馬鹿さもそうだしね、やっぱりナンか、音にも、どこかそういうバカさをね、ナンか求めちゃってる、うん」
KO「うん。けど、実際に、あと、自分の好みがハッキリしてるんだから、いいんじゃない、ね」
智「うん」
KO「今、多分、そこまで、こだわりを持って、うん、やってる人、もちろんプロフェッショナルな人は、そうなってきてると思うけど、けど、実際に聴いてる人は、そこまで解らないと思うので」
智「そうっすね。あと、結局、ギターの世界でも、オレはCHOPPERだったって事だと思います。その、万人が行く、その、狭いとこ行くの?っていう、なかなか万人には行かないようなところの、マニアックなとこに行っちゃってるっていうのがあるんで、ま、それはダサいって言われても仕方がないってか。そう。でも僕にはそれが見えてるっていうか、うん、ナンか、別に、J-popでも、V8みたいな音でやったら、オレはカッコいと思うよって」
KO「あぁ」
智「そう。だから、それをやる人があんまりもう、いなくなってしまったからね、だから、ナンか、そういう寂しさもあったりとか」
KO「そう、マーケティングで音楽作ってるみたいな感じのに、近い感じがする、そういうのって。だから、それではなくて、勝手に好きなことやってたら、上手くハマってウケたとかのが、良くない?(笑)」
智「いや、そうっすよね。それがやっぱり自分がいいと思ったものが、ホントに良かったんだっていうことが確認できる瞬間だし、そう、でもやっぱり、ナンだろ、追求してる人はもう答えなんて求めてないですよね、きっとね」
KO「結局、あの」
智「死ぬまで、追及だから」
KO「面白いから追及してるのであって」
智「そうね」


to be continued...
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