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君と出会えなかったら この場所も見れないから 忘れないように… 長瀬智也がすべて… …Re-Start June 8, 2010
【ドラマの題材はどうやって考えるのか?という質問】
ト「コレはもう、僕らも訊きたかった一つやけど、元々興味がある事を題材にされるのか、それとも題材が先に決まってからドラマを作るのかというのは」
宮「あの~、場合によりますね。ナンかそん時、そん時によりますけど、能に関しては結構後の方から決めたっていうか。最初、プロレスから入ったんですよ」
ト「あぁ」
宮「長瀬くんの、あの肉体をフル活用するとしたら、何かなぁと思って。プロレスラー、しかも、ちょっとブルーザー・ブロディみたなプロレスラーがいいんじゃないかっつって、プロレスから入って、で、家の、ホントはものすごい格調高い家に生まれたんだけど、家業を継がなきゃいけなかった長男が家を飛び出してプロレスラーになったっていう設定で、逆算なんですけど、じゃあ、家の家業は何にしようかなと思った時に、もう一番オレがワケ分かんない、その、表現ってナンだろうと思った時に、能ってホントに分かんないなと思って」
ト「(笑)あぁ、なるほど」
宮「あの、ナンか、ゆっくり動くじゃないですか」
ト「うん、うん、うん」
宮「プロレスって、プロレスと真逆じゃないですか」
ト「真逆やね」
宮「静と動で。だけど同じリングと舞台の形が正方形でおんなじで、とか」
ト「おぉ、おぉ、おぉ」
宮「で、どっちもマスク付ける」
ト「あぁ!」
宮「能面かぶるし、プロレスラーは覆面かぶるし。それでお能の家に生まれたんだけど、親に内緒でマスクかぶってレスリングやってるって」
ト「(笑)」
宮「設定はどうかなぁっていう風に思ったんですね」
ト「スゴい!」
宮「結局(笑)今、説明すると、はい」
ト「スゴいわ!」
宮「逆の発想なんですよね、だから、そういう意味では。最初に能じゃないんですよ。最初、プロレスから入って(笑)」
ト「え、それ、もっと言うと、長瀬くんの体型を活かすためにって、長瀬くんは、あの役に合わせて身体作ったんじゃないの?」
宮「途中から、僕、そこまでしなくていいのに…っていうぐらい、あの、一日6食食べてたらしいんですけど」
ト「(笑)」
宮「(笑)あの~」
ト「みるみる、あぁいう風になってたワケや」
宮「そうなんですよ!で、1年ぐらい前、ホントにコロナの一番最初の緊急事態宣言の頃に、初めて打合せして、『僕もう、これから身体作りますんで』っつって、宣言されて、そっからホントに半年ぐらいかけて、どんどん、レスラーの身体にしてったんですよね、本人が」
ト「わぁ」
宮「いや、まぁ、元々、タッパもあるし、ガタイはいいですけど、それとやっぱり、やるって決めたら、その役作りの為に妥協せずにやってくれる人なんで」
ト「へ~」
宮「きっとプロレスラーにもなるんじゃないかなと思って」
ト「(笑)そうなんや」
宮「そうなんです、アレ、だから、あの、長瀬くんに関しては、吹替一切無いんですよ。全部本人がやってるんです、レスリング」
ト「芝居、その、ドラマ中、歩いてるシーンで、ちょっとこう、足引きずったりしてるトコあったじゃないですか」
宮「はいはいはい」
ト「あぁいうのもじゃあ」
宮「アレね」
ト「実際に痛いワケや、足が」
宮「あの~、ナンだっけな、ムーンサルトっていう技やった時に、その技ではケガしなかったんだけど、その後、ステップ、着地で、ナンかで、足痛めたみたいで、靭帯を。だから、撮影終わった後なんですよね」
ト「あ、そうなんや」
宮「危なかったんですけど、そういう意味では。全然だからやっぱ、あの、しかもそれも、本人で、自分でどうしてもやりたいって言って、本人が、あの、吹替無しでやってくれたんで」
ト「スゴいな。藤岡弘、みたいですね」
宮「(笑)そうですね」
ト「(笑)男気がスゴいな」
宮「そうですね」
ト「ものすごいな。あのドラマもホント良かったよ!」
宮「あぁ、ありがとうございます。すいません、ホントに」
ト「この番組でずーっと話してて、あの話」
宮「ホントですか?ありがとうございます!」
ト「ホントに良かった」
宮「いやいや(笑)マジっすか!ありがとうございます」
ト「その、落語とか、落語、最初『タイガー&ドラゴン』で取り上げてるの見たんやけど、その、他にも歌舞伎の演出したりもしてるじゃないですか、宮藤さんって」
宮「やりました、はい」
ト「それってのめり込んじゃうの?そういう、興味が出来たら、がーッて」
宮「いやぁ、でも、正直、能も歌舞伎も最初、全く知らない状態で始めて、首突っ込んで、それでやっぱ、あぁ、もっと上手く出来たんじゃないかなって、その後なんですよ、見始めるのは」
ト「あぁ」
宮「だから歌舞伎も、むしろ、1回歌舞伎やった後、もっとちゃんとやりたいなと思って、歌舞伎座に見に行ったりとか、だから能も多分、ホントは今、これからもっと勉強したいんですけど」
ト「あぁ、なるほど」
宮「はい。あのね、でも、ナンか、全然詳しく無かったんですけど、ナンとなく知ってます、みたいな顔して、打合せするの、得意なんですよ(笑)」
ト「(笑)あぁ、なるほど!」
宮「だから最初から考えてたんでしょ?って言われると、えぇ、みたいな」
ト「(笑)」
宮「そうですね、とかって言いますけど、実は(笑)後でムリヤリこじつけだったりとか。最後の、だから、あの~『俺の家の話』の最後の、一番最後の演目の『隅田川』っていう話も、僕、正直知らなくて」
ト「はいはいはい」
宮「で、先生に、こういう設定で、親子の設定で、あの~、ナンかいい演目ありますかね?って言ったら、『隅田川がいいですよね』って言われて、知らないんですけど『あぁ、なるほど』っつって」
ト「(笑)」
宮「(笑)慌ててYouTubeで見て、っていう。最初はホントに形だけ(笑)っていうか、付け焼刃なんですよ」
ト「へ~!」
宮「落語もそうでしたけどね」
ト「あ、そう~」
宮「あの、そこまで詳しくなかった。『いだてん』の時の方がむしろ、落語はアレでしたね、とか、うん」
ト「は~。『いだてん』までの時間が結構ある、そこでいろいろ自分で」
宮「そうですね」
ト「落語に近づいて。そうは見えへんのが面白い、っていうか、僕からしたら、ナンか、能とか歌舞伎とか落語みたいな、そういう伝統、古典芸能みたいのんと、宮藤さんが作る、その演出されたり脚本書いたりするものって、やっぱりそこも真逆っていうか、さっきのプロレスと能の話じゃないけど」
宮「そうですね」
ト「ものすごいぶっこんだ現代劇と、ものすごい保守的な、その、保守的じゃないんだけど、その古典芸能っていう、頭ん中ではなかなか結び付きにくいところが、いつもこう、宮藤さんが、すごくこう、取っつきやすく結びつけてくれるから」
宮「あぁ」
ト「見てる人はすっごいこう、楽しんでると思うんですよね。そこがスゴいよ、ホント」
宮「ありがとうございます、スイマセン、ナンか」
ト「リモートで目の前にいないから、褒めれるぐらい」
宮「(笑)ホントですね、今、東京と大阪でこんなに褒めらると思ってなかったです」
ト「(笑)」
宮「東京にいたら、こんなに褒められないですからね」
ト「目の前でパーテーション一枚で、こんなに褒めないですよ」
宮「(笑)そうですね、ありがとうございます」
ト「恥ずかしい、照れくさいから」
宮「ありがとうございます」

【これぞ一押しの作品は?】
ト「僕ね、宮藤さんの作品、全部網羅してるワケじゃないんやけど」
宮「いや、もちろん、はいはい」
ト「コレが一番、自分の中では」
宮「(笑)」
ト「僕もね、自分の曲で一番何が好きって聞かれたら困るんですけど」
宮「そうですね」
ト「あえて聞きたいんやけど、ま、複数でもいいです」
宮「はい」
ト「コレとコレは自分でやった~っていう感じが、手応えとアレがあります、みたいのがあったら是非聞きたいねん」
宮「あぁ、1個?」
ト「うん」
宮「難しいですね」
ト「1個じゃなくてもいい、複数でもいい」
宮「でも、えーと、あの~、出来が悪かったヤツとか」
ト「(笑)」
宮「ナンかこう」
ト「(笑)出来が悪い…(笑)」
宮「出来が悪いっちゃ、ヘンだけど」
ト「(笑)」
宮「ナンかこう、物議を醸したヤツの方が印象に残るんですけど、僕の場合。それで言うと、歌舞伎座で、歌舞伎のさよなら公演の一環でやった『大江戸りびんぐでっど』っていう、ゾンビ物の歌舞伎があるんですよ」
ト「(笑)舞台ですか?」
宮「舞台で。ゾンビが蠢いてる歌舞伎を書いたんですけど」
ト「(笑)」
宮「中村勘三郎さんご存命だった2009年ですよね」
ト「(笑)ゾンビ、早いねん!」
宮「シネ歌舞伎って、今、映画館でも見れるんですけど(笑)そうなんですよ」
ト「(笑)早いよ!ゾンビが」
宮「(笑)そう、もうちょっと後だったんですよ。あんまり、そんなにみんなゾンビに注目してなかった頃なんで」
ト「(笑)注目してないですよ、まだ」
宮「歌舞伎座さよなら公演だったので、歌舞伎座を見納めにっつって、結構お年寄りのお客さんが多く来てたんですよね。それ全然計算外で、じゃあ、幕が開いたらいきなりゾンビがうわぁ~っつて、あの、歌舞伎、江戸時代の設定なのにゾンビがいるっていう。そしたらやっぱり歌舞伎見に来たお客さんって、まぁまぁ途中でも帰るんだなって、初めて実感したんですけど」
ト「(笑)」
宮「始まったら結構皆さん、立ち上がってロビーに(笑)どんどん」
ト「(爆笑)」
宮「舞台上ではゾンビが蠢いてるし、客席ではお客さんが蠢いてるしっていうのは、ちょっとやっぱり、あぁ、あの(笑)ちゃんと場をわきまえないといけないなっていう意味でも」
ト「(笑)でもそれ(笑)企画は通ったんでしょ?勘三郎さんの」
宮「そうなんです、勘三郎さんがものすごい気に入ってくれて、設定を」
ト「勘三郎さん、ぶっ飛んでんな~」
宮「いや、スゴいいい!っつって、それもやっぱり打合せの席で僕がゾンビの歌舞伎ってありますかね?っつったら無いねって言われて」
ト「(笑)」
宮「是非やろう!って言われて(笑)それがね、いまだに、あのDVDにもなってるし、たまに、多分、シネマ歌舞伎っていって、映画館でも時々やるんですけど、もうナンか、見る度に、いやぁ、ちょっとやり過ぎたなって思うヤツです(笑)」
【略】

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